カメラ用語

35mmフィルムと135フィルムの違いは?

写真:確かに「135」と書いてありますね。
表面が劣化してゴツゴツしていますが味があります。

 

私が数多くあるフィルムカメラの中から、「実際に写してみよう!」

と思って選んだ一台目のカメラは「リコーオートハーフSE」でした。

「リコーオートハーフSE」は「ハーフカメラ」に分類されるカメラです。

ハーフカメラは、ハーフサイズカメラの略ですね。

「ハーフカメラ」とは、普通のフィルムの半分のサイズで撮影するらしいのですが、

やはり、「ハーフカメラ」をよく理解するためには、まずフィルムをよく理解したいな、

と思いまして、今回この記事を書いています。

 

前回の記事「パトローネとは?」の中でも書きましたが、

「35mmフィルム」と「135フィルム」の違いがよくわからず、宿題となっていました。

 

前回の記事はこちらです。よろしかったらお読みいただけますと幸いです。

パトローネとは?

写真:以前知人の方から頂いた可愛い絵柄のフィルムです。パトローネ入りです。   パトローネとは? パトローネとは、ドイツ語のFilmpatrone (フィルムパトローネ)から来ています。 カ ...

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フィルムについての記事を書く次のタイミングまでに調べればいいや、と思っていましたが、

「ハーフカメラ」について調べていくうちに、やはり先にどうしてもフィルムについて

理解したいと思うようになりました。

では、「35mmフィルム」と「135フィルム」の違いについて調査開始です!

フィルムについて

ここでいうフィルムは写真フィルムのことです。

 

フィルムは何のためにあるの?

フィルムは、フィルムカメラで撮影する時にカメラ内にセットして使います。

フィルムは、カメラから入ってきた光を記録します。

このように光を記録する素材の事を感光材料といいます。

フィルムを現像することで写真ができます。

 

現像とは?

カメラで人や物を撮影したとしても、フィルムに記録された第一段階では撮影した画像を人の目では見ることができません。

その後、現像液などの薬品を使って、撮影した画像を見れるようにします。

さらに、浮き上がった画像を変化しないように固定します。

これらの作業を現像と言います。

 

フィルムはどうやって光を記録しているの?

銀が光に反応するという特質を生かしています。

フィルムには、感光乳剤が塗布されています。

 

感光乳剤とは?

ハロゲン化銀粒子をゼラチンの中に分散させた乳液状の薬剤です。

これをフィルムに塗ることで、光を受けると化学反応をおこし画像を記録します。

 

フィルムの素材は何?

フィルムの素材には歴史があります。

初期はセルロースでした。

1990年代頃からポリエステル製に置き換わっていきました。

 

フィルムの種類は?

フィルムには、様々な分類法があります。

 

フィルムの分類のいろいろ

用途別・・・「モノクロフィルム」、「カラーフィルム」など。

感色性別・・・青紫~青色光の波長にのみ感光する「レギュラー・クロマチック」など。

色温度別・・・昼光などに使用するための「デイライトタイプ」など。

形態別・・・「ロールフィルム」、「シートフィルム」など。

ISO感度別・・・「低感度」、「中庸感度」、「高感度」、「超高感度」など。

規格別・・・「8mm」、「35mm」、「135フィルム」、「ミノックスフィルム」など。

 

 

「35mmフィルム」と「135フィルム」の違いは?

さて、ここからが本題です。

「35mmフィルム」と「135フィルム」の違いについて調べていきます。

 

35mmフィルムとは?

「35mmフィルム」は、フィルムの幅が35mmです。

カメラフィルムとして、世界標準サイズとなっているフィルムです。

元々は、映画用のフィルムでした。

最初、写真家たちは自分で映画用の長いフィルムを短く切って、パトローネに入れて使用していました。

1932年、あらかじめパトローネに入ったフィルムをアグファが製造販売しました。

1934年、ドイツ・コダックが「レチナ」というカメラと一緒に「135フィルム」を製造販売し大ヒットしました。

 

アグファかコダックか?

「最初にロールフィルムを販売したのはコダック」

という説明書きを目にする事があります。

しかし、「パトローネ入りのフィルムを最初に製造販売したのはアグファ」

なのですよね?

実際はどちらが正しいのでしょうか?

私は、調べていくうちに次のように思うようになりました。

パトローネ入りのフィルムを最初に製造販売したのはアグファ。

(アグファも35mmだったとは思いますが)

そして、2年後、コダックも、パトローネ入りの35mmフィルムを製造販売。

どうしてコダックが「ロールフィルムの元祖」と言われているのかは、

①「135」という商品名および規格名を明確にした事と、

②一緒に販売したレチナと共に大ヒットし、「135」が普及した事と、

③コダック社自体が大きく有名になった事

だから「ロールフィルムといえばあのコダック」

と、誰しもが知る事となったのかなーと感じました。

よく、ヒットソングの代表歌手の前にも実は同じ曲を歌っている歌手がいるのと同じような印象を持ちました。

同時に、コダックはとても商売上手だと思いました^^

いずれにしても、コダックの「135フィルム」が、

35mmフィルムの原型となっているようですので、

もしかしたら、アグファの物は、コダックの物とはフィルムそのものや巻き方、

パトローネの形状やサイズなどが違っていたのかもしれません。

 

 

ドイツ・コダックについて

コダックはアメリカの会社ですが、

1934年に「レチナ」と「135フィルム」を製造販売したのはドイツ・コダックです。

ドイツのカメラメーカー「ナーゲル」、1931年にコダックによって買収され、「ドイツ・コダック」(正式名:Kodak A.G.)となりました。

ナーゲルは、カメラメーカーとしての高い技術とこだわりを持ち、
企画製作の主導権を主張、コダック側もそれを高く評価しており、
その証として、カメラには次の文字が刻まれています。

Made by Kodak A.G. Dr. Nagel-Werk Stuttgart Germany 」

訳「ドクター・ナーゲルのコダック工場にて製造された」

 

なんだか美談ですね。
今まで私はレチナに対して、見慣れないフォルムをしていて少し敬遠している部分がありましたが、ナーゲルのこだわりを知り俄然愛着がわいてきました。
次はレチナで撮ってみたくなりました。

Made by Kodak A.G. Dr. Nagel-Werk Stuttgart Germany 」

カメラに刻まれたこの文字を確認できたとき、私は間違いなく感動するでしょう(*^_^*)

 

ここでフィルムの数字を整理します

35mmフィルムは、フィルムの幅が35mmです。

このあと出てくる、画面寸法というのがあります。

「24mm×36mm」などです。

 

フィルムの幅・・・35mm

画面寸法・・・24mm×36mm

 

私は最初、この「35mm」と「36mm」の数値が近いために混同していました。

実寸は36mmのところ、キリのいい35mmと呼んでいるのかと思っていました^^;

 

答えは簡単でした。

 

35mmってどこが35mmなの?

フィルムの幅が35mmという事です。

フィルムって、スルスルスルッと長尺ですよね。

この長尺ではない、短い幅の方のサイズです。

フィルムがパトローネから出てきた時の間口幅です。

 

24mm×36mmってどこのサイズ?

フィルムを見ると、横長のコマが並んでいますよね。

撮影してネガフィルムになった時は、1コマずつに撮影した画像が映っています。

あの1コマのサイズが24mm×36mmという事です。

この1コマのサイズの事を画面寸法と言います。

 

画面寸法のいろいろ

【24mm×36mm】・・・「ライカ判」「35mm版」と呼ぶ。

【24mm×32mm】・・・「ニホン判」※あまり普及せず。

【24mm×24mm】・・・「ロボット判」

【24mm×18mm】・・・「ハーフ判」(ライカ判の半分という意味)

 

135フィルムとは?

これまで35mmフィルムについて調べてきました。

では、「135フィルム」とは何でしょうか?

調べた結論から申しますと次の通りとなります。

 

「135フィルム」とは?

「135フィルム」は、1934年(昭和9年)にドイツ・コダックから発売されました。

「35mmフィルム」をパトローネに入れた物です。

 

写真を撮る前の準備が大変だった頃

カメラ用の「35mmフィルム」は、元々は映画用フィルムを流用した物でした。

映画用に製造された長いフィルムを買ってきて、暗室で短く切ってパトローネに詰め替えて使っていました。

その後、ある程度の長さにカットされたフィルムが販売されるようになりましたが、パトローネに詰める作業は必要でした。

写真家たちは、写真撮影の前準備としてこのような作業をしなければなりませんでした。

 

「135フィルム」の特徴とメリットは?

ドイツ・コダックによって発売された「135フィルム」」は、

あらかじめ「35mmフィルム」がパトローネに入っているので大変便利でした。

 

フィルムを切ったり、巻いたりの事前準備が不要で、すぐ撮影にとりかかれる「35mmフィルム」という事ですね。

また、フィルムの装填や取り出し時に暗室不要、おまけに持ち運びが便利

 

フィルム操作の敷居がグンと下がり「自分も撮影してみようかな」と思った人も多かったのではないでしょうか?

「135フィルム」とカメラ「レチナ」は同時発売され大ヒットしました。

その為、「135フィルム」は普及しました。

 

画期的なフィルムをカメラと同時発売するところがにくいですね(*^_^*)

これはもうハートをわしづかみですよね。

コダックのスタッフも、世のざわめきを想像すると発売前日はウキウキして眠れなかったのではないでしょうか?

それほど革命的であったと思います。

 

 

まとめ

写真:「135・・・・・135・・・・」目を皿のようにして探しました。
すると4本の「135フィルム」を発見!
確かにフィルムといえばこのサイズ。「135フィルム」が原点だったとは(*^_^*)
末尾の数字「20」「24」「36」は枚数ですかね。

 

 

いかがでしたか?

私は最初、「35mmフィルム」と「135フィルム」の違いについて疑問がありました。

「135フィルムも35mm幅のようだし、違いは何だろう?」と。

調べてみると、「35mmフィルム」を容器に入れて売っている物が「135フィルム」だったのですね。

フィルムカメラを扱う上でフィルムは基本ですからね!

スッキリしました。

これで次に進めます!

 

本日もお読み頂きありがとうございました。
ぜひシェアをよろしくお願い致します。\(^o^)/

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